アジア映画祭 Vol.10
2010年10 月7日(木)
3作品鑑賞券2,000円
終了しました
アジア映画祭 Vol.10
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生きるために、別れるしかなかった。
世界を揺るがす収容所国家【北朝鮮】、脱北と引き裂かれた家族の衝撃を
キム・テギュン監督(火山島・彼岸島)が活写!
「クロッシング」(2008年・韓国・107分・監督 キム テギュン)
10月8日(金) 15:30~17:17
10月9日(土) 12:45~14:32
10月10日(日) 18:15~20:02
『オオカミの誘惑』『百万長者の初恋』のキム・テギュン監督が、生きるために北朝鮮から中国へ渡った父子の悲劇を描いた人間ドラマです。100人近い脱北者への取材を基に北朝鮮の現実に根ざした骨太なストーリーに仕立て、第81回アカデミー賞外国語映画部門賞の韓国代表作品に選ばれました。過酷な運命に翻弄(ほんろう)される主人公を『ドクターK』・TV『白い巨塔』のチャ・インピョが熱演しています。脱北経路を描くため、中国やモンゴルで撮影された雄大な映像美も見どころです。
中国国境に近い北朝鮮の村で妻ヨンハと11歳の息子ジュニと幸せに暮らすヨンス(チャ・インピョ)でしたが、ある日妻ヨハンが肺結核に罹ってしまいます。しかし、北朝鮮では薬が手に入らないことから、ヨンスは危険を冒して国境を越え、中国へと渡ります。見つかれば即、強制送還され、確実に処刑される。そんな状況の中で、身を隠しながら、薬を得るために懸命に働くヨンス。しかし不法な現場が発覚し警察に追われる身に・・・しかし、その甲斐もなく故郷ではヨンハが静かに息を引き取るのです。
やがて孤児となったジュニは、父との再会を信じ、国境を目指すのですが…。
菅野美穂8年ぶりの主演最新作。
彼女の涙に秘められた、あまりにも切ない真実・・・。
「ずっと好き」はどこにもないから、私は毎日、小さな嘘をつく―。
「パーマネント野ばら」(2010年・日本・100分・監督 吉田 大八)
10月9日(土) 10:30~12:10
10月11日(月・祝) 13:15~14:55
人気漫画家・西原理恵子が大人の女性のおかしくも切ない恋心を描き、大きな話題を呼んだ同名漫画を、菅野美穂主演で映画化。海辺の田舎町の小さな美容室を舞台に、離婚して出戻ってきたヒロインの恋と友情を軸に、男性に振り回されながらも「どんな恋でもないよりまし」とたくましく生きる女性たちの恋模様を紡ぎます。監督は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『クヒオ大佐』の吉田大八。菅野美穂が『Dolls ドールズ』以来8年ぶりの主演で話題となった作品です。
海辺の町に佇む“パーマネント野ばら”。そこは、離婚し一人娘を連れて出戻ったなおこ(菅野美穂)と、その母まさ子(夏木マリ)が切り盛りしている小さなパーマ屋さん。町の女たちはここに集っては、甲斐性なしの男たちへの不満やグチをぶちまけ合う。この2人の友だちも男運は最悪。みっちゃんは、浮気と金の無心を繰り返す夫に怒りながらも突き放すことが出来ない。ともちゃんは、ギャンブルに溺れたあげく行方不明となった旦那を心配する日々。そんな中、高校時代の恩師カシマ(江口洋介)との静かな恋を大切に育むなおこでしたが、その恋にもある秘密が隠されていたのです…
すべての人は誰かに愛され見守られている
台湾を舞台に、孤独な人々が織りなす様々な人生。
偶然と必然が重なりあい、それぞれが出会いと別れを経て、
彼らが最終的に手に入れた大切なものとは―。
「台北に舞う雪」(2009年・中国=日本=香港=台湾・103分・監督 フォ ジェンチイ)
10月8日(金) 10:30~12:13
10月10日(日) 13:15~14:58
『山の郵便配達』『故郷の香り』のフォ・ジェンチイ監督が、台湾の人気スター、チェン・ボーリンを主演に描くハートフル・ラブストーリー。台湾北部の小さな町を舞台に、互いに惹かれ合いながらもすれ違っていく若者たちの淡い恋模様を繊細に描きます。
主演は、日本のドラマや映画でも活躍する台湾の人気俳優チェン・ボーリン。ヒロインにはチャン・ツィイーに続く才能として注目される新進女優トン・ヤオが扮するほか、『夢遊ハワイ』のトニー・ヤンらアジア期待の若手俳優が競演しています。
台湾北部、山あいの小さな町。そこに暮らす青年モウは、孤児となった自分を面倒みてくれた町の人々への恩返しの気持ちを込め、町中の雑用をこなす忙しい毎日を送っていました。そんなある日、彼の前にメイと名乗る若い女性が現われます。彼女は将来を期待される新人歌手でしたが、突然声が出なくなり、逃げるように台北を後にしてきたのでした。事情を聞いたモウは、親身になって世話をし、メイは徐々に町に溶け込んでいきます。声のほうもモウが紹介した漢方医のおかげで少しずつ回復していくメイ。モウの優しさに癒やされ、すっかり元気を取り戻すメイでしたが…。
過去と現代、日本と台湾を繋ぐのは
今はない住所“海角七号”宛の届かなかった七通の手紙・・・。
シューベルト『野ばら』の美しい歌声に乗せて、観客を切ないノスタルジーに包み込んだ
台湾映画史上、歴代第一位の大ヒット作 遂に日本上陸!
「海角七号 君想う、国境の南」(2008年・台湾・130分・監督 ウェイ ダーション)
10月8日(金) 12:45~15:00
10月11日(月・祝) 10:30~12:40
1940年代と現代の台湾を舞台に、約60年間届かなかったラブレターが2つの時代の恋物語をつなぐ、台湾で空前の大ヒットを記録した郷愁あふれる感動ドラマです。名匠エドワード・ヤンのもとでキャリアを重ねたウェイ・ダーション監督が、約60年前の小さな恋物語や現代の若者の姿を通して、夢かなわなかった者たちの思いを映し出します。
台北でミュージシャンとして成功するはずが、夢破れて故郷に戻ってきた青年、阿嘉(アガ)。郵便配達のバイトを始めることになった彼は、届け先不明の郵便物の中に日本統治時代の住所“海角七号”宛ての小包を見つけます。中には、60年前、敗戦によって台湾から引き揚げざるを得なかった日本人教師が、恋人の台湾人女性に宛てた7通のラブレターが入っていました。その頃、町では日本人歌手・中孝介を招いての町興しライブを目前に、前座を地元のバンドが務めることが決まり、準備に大わらわ。急遽、即席の素人バンドが結成され、阿嘉もボーカルとして駆り出されてしまいます。一方、恒春でポスター撮影の仕事をしていた売れないモデルの友子は、通訳兼世話役としてそのまま現地に留まり、前座バンドの面倒を見るハメになってしまうのですが…。
主演の仲代達矢が、三回見て三回泣いたとコメントし、
撮影中から「半世紀を超えた役者生活で、五指に入る脚本」と繰り返し口にしていた話題の作品
「春との旅」(2010年・日本・134分・監督 小林 政広)
10月9日(土) 15:15~17:29
10月10日(日) 10:30~12:44
10月11日(月・祝) 18:00~20:14
『バッシング』『歩く、人』の小林政広監督が、自ら記した原作を豪華キャスト競演で映画化した感動ドラマ。身の拠り所を求めて親類縁者を訪ねる旅に出た老漁師と孫娘が、再会を経る中で浮き彫りになる過去の事実や確執に否応なく向き合っていく姿とその人間模様を丁寧に描きます。
4月の北海道・増毛。海辺のあばら家に暮らす老漁師・忠男と孫娘・春。漁師一筋に生きてきた忠男も今では妻を失い、財産もなく、足が不自由となり、独りでは生きていけない身となっていました。一方、春は、母を亡くして以来、小学校の給食係として働きながら生計を立てています。ある日小学校が廃校となったことから春が失職してしまい、彼らの生活も行き詰まります。そこで2人は、忠男の受け入れ先を求めて、疎遠となって久しい忠男の兄弟たちを訪ねる宮城への旅に出ることに。行く先々で再会する兄弟は様々な事情で忠男の面倒を見るどころではないうえ、過去の軋轢も再燃。彼らとの愛憎や葛藤に直面する羽目になる忠男。そんな彼の姿を目の当たりにし、長く離別している父親に再会したい思いが芽生えた春。そして彼女は忠男と共に、後妻と暮らす父の牧場へと向かいます…。
ラストに隠された衝撃の真実!それはあなたの心を激しく揺さぶり圧倒する。
殺人事件の容疑者となった息子を救うため、真犯人を追う母親の姿を
巨匠ポン・ジュノ監督が極限まで描くヒューマン・ミステリー。
すべての人間は、母親から生まれた―。
「母なる証明」(2009年・韓国・129分・監督 ポン ジュノ)
10月9日(土) 18:00~20:09
10月10日(日) 15:30~17:39
『殺人の追憶』『グエムル –漢江の怪物–』のポン・ジュノ監督が、息子の無実を信じてたった一人で真犯人探しに奔走する母親の執念の姿を描き出したヒューマン・サスペンスです。息子役には兵役後の復帰第1作となるウォンビン。また、圧巻の母親を演じているのは “韓国の母”とも称される国民的大女優、キム・ヘジャ。
カンヌ国際映画祭でも絶賛されたポン・ジュノ監督の卓越した演出と、兵役後の復帰第1作となるウォンビンの熱演に注目です。
ある田舎町。トジュン(ウォンビン)は純粋無垢な心を持った青年。漢方薬店で働く母にとって、トジュンの存在は人生の全てであり、いつも悪友のジンテと遊んでいることで心配の絶えない毎日でした。そんなある日、女子高生が無惨に殺される事件が起き、容疑者としてトジュンが逮捕されてしまいます。唯一の証拠はトジュンが持っていたゴルフボールが現場で発見されたこと。しかし事件解決を急ぐ警察は、強引な取り調べでトジュンの自白を引き出すことに成功します。息子の無実を確信する母でしたが、刑事ばかりか弁護士までもが彼女の訴えに耳を貸そうとしません。そこでついに、自ら真犯人を探すことを決意し行動を開始しますが…。
記憶を失くした男に復習の意味はあるのか―
幾重にも訪れるクライマックス、そして忘れ得ない結末へ―。
世界が認めた“心で泣く映画”、孤高のハードボイルド・エンタテインメント。
「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」(2009年・香港=フランス・108分・監督 ジョニー トー)
10月8日(金) 18:00~19:48
10月11日(月・祝) 15:30~17:18
『エグザイル/絆』などで世界中から注目を集める香港の鬼才ジョニー・トー監督が、フランスの国民的歌手でもある「列車に乗った男」のジョニー・アリディを主演に迎えて贈る香港・フランス合作のノワール・アクション。娘家族を殺されたフランス人男性が、異国の地で3人の殺し屋を雇い、過酷な復讐に乗り出す姿を、激しいガン・アクションと次第に芽生えていく男たちの友情とともにスタイリッシュに描き出していきます。
腕利きの殺し屋だった過去を持つ初老のフランス人男性、コステロの愛娘アイリーンは、中国人男性と結婚し、マカオの高級住宅地に暮らしていました。ある日、その家が何者かに襲われ、夫と2人の子どもが惨殺され、アイリーンも重態に陥ります。パリから駆けつけたコステロは、娘から犯人の特徴を聞き出し必ず復讐すると娘に誓います。しかし異国で右も左も分からないコステロ。そんな時、偶然にもホテルで3人組の殺し屋と出会い、彼らに復讐の助っ人を依頼することに。依頼を引き受けた3人組は、鋭い分析と多彩な人脈を武器に着実に犯人へと迫っていきます。そんな中、コステロは3人にある秘密を打ち明けます。それは、かつて頭に受けた銃弾がもとで記憶障害に苦しんでおり、この復讐さえもいつ忘れてしまうか恐れているというものでした…。
※当日各200円増・消費税込
協力:佐世保シネマクラブ・シネマボックス太陽