広島交響楽団 佐世保公演 ~音楽が紡ぐ、平和への祈り~

2022年9 月24日(土)

開場 18:15開演 19:00
会 場
大ホール

料 金
【全席指定】
S席 5,500円 A席 4,500円 B席 3,500円 学生(小~大学生)各席2,000円
※当日500円増

チケット
発売中

広島交響楽団 佐世保公演 ~音楽が紡ぐ、平和への祈り~

広島と長崎・佐世保が音楽で繋がる一夜

終戦から77年を迎える2022年、国際平和文化都市・広島を本拠地に活動し、2022年にプロ化50周年を迎えた 広島交響楽団 がアルカスSASEBOに初めて登場します。

祈りの音楽、勇気の湧く音楽、隠されたメッセージを持つ音楽。今回のプログラムにはそのような平和への想いが込められています。音楽の持つ力を感じ、音楽が与えてくれる感動を共有し、このコンサートを通して共に平和を祈る時間を過ごせることを願います。

 

下野竜也氏メッセージ動画 コンパス春号
下野竜也氏インタビュー記事

 

・・・ Program ・・・

♪ Z.コダーイ/下野竜也編:ミゼレーレ
コダーイは東欧ハンガリーの作曲家で、民族音楽学者や教育学者としても活動しました。特に民族音楽研究に熱心で、ヨーロッパが主戦場となった第一次世界大戦中も休みなく民謡収集の旅へ出かけるほどでした。
《ミゼレーレ》はもともと、1903年に作曲された混声二重合唱の作品。ラテン語で「神よ、我らを憐れみたまえ」と意味します。今回のコンサートでは、下野竜也自らがオーケストラ用に編曲したバージョンでお届けします。祈りが込められた、厳かで美しい響きをお聴きください。

♪ S.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
ロシア生まれの作曲家ラフマニノフ。ロシアで音楽家として活躍を続けるも、1917年の革命後にアメリカへ亡命しました。
《ピアノ協奏曲第2番》は1900年~1901年にかけて作曲された作品。数あるピアノ協奏曲の中でも人気を誇り、クラシックの世界に限らず、映画やフィギュアスケートでもよく用いられています。冒頭の湧き上がるような力強い和音、哀感に満ちた旋律に、明るい未来への勇気と希望を感じる作品です。

ピアノ・ソロを務めるのは、下野竜也も絶大な信頼を寄せる清水和音。1981年に弱冠20歳でパリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝すると、日本そして世界を舞台に活躍し、2021年にはデビュー40周年を迎えました。
《ピアノ協奏曲 第2番》はデビュー30周年、そして昨年のデビュー40周年記念の演奏会でも取り上げた、清水氏にとって大切なレパートリー。重厚な響きと哀愁漂うメロディーに心惹かれるこの名曲を、「完璧なまでの高い技術と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えた」と称賛される清水氏のピアノでご堪能ください。

♪ D.ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47
ロシアに生まれたショスタコーヴィチは、20世紀の2つの世界大戦の時代を生き、その人生は政治に大きく翻弄されたものでした。
スターリン体制下、オペラ作品の上映で反体制のレッテルを貼られたショスタコーヴィチは、《交響曲第5番》で名誉を挽回しました。表向きは体制を支持したと捉えられているこの作品ですが、その裏には様々な作曲技法を駆使して、ショスタコーヴィチ自身の平和へのメッセージが隠されています。
誰よりも平和を願い、その願いを音楽に書き留めた音楽家ショスタコーヴィチの想いを、コンサートを通じて感じていただけると嬉しいです。

・・・ Profile ・・・

下野竜也(指揮)Tatsuya SHIMONO

広島交響楽団音楽総監督。

1969年鹿児島生まれ。鹿児島大学教育学部音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で学ぶ。1996年にはイタリア・シエナのキジアーナ音楽院でオーケストラ指揮のディプロマを取得。1997年大阪フィル初代指揮研究員として、(故)朝比奈隆氏をはじめ数多くの巨匠の下で研鑽を積む。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員に選ばれ、ウィーン国立演劇音楽大学に留学、2001年6月まで在籍。

2000年東京国際音楽コンクール<指揮>優勝と齋藤秀雄賞受賞、2001年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴び、以降、国際的な活動を展開。国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、海外においても、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、ミラノ・ヴェルディ響、ストラスブールフィル、ボルドー管、ロワール管、ウィーン室内管、カンヌPACA管、チェコ・フィルハーモニー管、シュツットガルト放送響、南西ドイツフィルコンスタンツ、シリコンバレー響、バルセロナ響など次々と客演を重ねている。

これまでに、読売日本交響楽団の初代正指揮者、同団首席客演指揮者、京都市交響楽団常任客演指揮者、同団常任首席客演指揮者を歴任。

2011年から音楽監督を務める広島ウインドオーケストラとは、吹奏楽の分野に新たな一石を投じる活動で注目を集めている。

2017年4月広島交響楽団音楽総監督に就任。 

これまでに、2002年出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、2006年第17回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、2007年第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞、平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣賞、平成25年度第46回MBC賞、2014年度第44回東燃ゼネラル音楽賞奨励賞、平成28年第67回南日本文化賞特別賞、2021年NHK交響楽団第41回「有馬賞」などを受賞。鹿児島市ふるさと大使。おじゃんせ霧島大使。

京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻教授。

公式ホームページ http://www.tatsuyashimono.com/

 

清水和音(ピアノ)Kazune SHIMIZU

完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えたピアニスト。
ジュネーヴ音楽院にて、ルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年、弱冠20歳で、パリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。1982年、デビュー・リサイタルを開き、高い評価を得た。1983年、第9回日本ショパン協会賞を受賞。同年「プラハの春音楽祭」にて、プラハ室内管と共演。この成功により1984年、ブラティスラヴァ音楽祭のオープニングでスロヴァキア・フィルのソリストとして招待された。また同年、ミュンヘンのヘラクレス・ザールでデビュー・リサイタルを行った。ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン交響楽団、ジャナンドレア・ノセダ指揮キーロフ歌劇場フィルハーモニー管弦楽団、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団、アシュケナージ指揮シドニー交響楽団などと共演を重ね、国内外で広く活躍。室内楽の分野でも活躍し、共演者から厚い信頼を得ている。
1995年秋から2年にわたって行われた、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲演奏会は、その完成度を新聞紙上で高く評価され、ライヴ録音がリリースされている。これまでにソニーミュージックやオクタヴィア・レコードなどから多数のCDをリリースし、各誌で絶賛されている。
2011年には、デビュー30周年を記念して、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番~第4番とパガニーニの主題による狂詩曲の全5曲を一度に演奏するという快挙を成し遂げた。2014年から2018年の5年間では春秋・年2回のリサイタル・シリーズ「清水和音 ピアノ主義」を開催。スカルラッティとバッハに始まり、古典派からロマン派を中心に20世紀のピアノ曲まで、幅広いレパートリーで聴衆を魅了した。デビュー35周年を迎えた2016年5月には、バッティストーニの指揮で、ブラームスのピアノ協奏曲第1番及び第2番を熱演。同年4月からは、年6回の室内楽シリーズ「芸劇ブランチコンサート」を開始するなど精力的な活動を続けている。桐朋学園大学・大学院 教授

 

広島交響楽団(管弦楽)

国際平和文化都市“広島”を拠点に“ Music for Peace~音楽で平和を~”を旗印として活動するプロオーケストラ。2017年より下野竜也が音楽総監督を務め、その意欲的な音楽づくりが注目を集めている。クリスティアン・アルミンクが首席客演指揮者、秋山和慶が終身名誉指揮者を務めるほか、ウィーン・フィル、コンサートマスターのフォルクハルト・シュトイデをミュージック・パートナーに、細川俊夫をコンポーザー・イン・レジデンスに迎えている。また、ピアニスト、マルタ・アルゲリッチには2015年の「平和の夕べ」コンサートでの共演をきっかけに広響「平和音楽大使」の称号を贈り、相互に平和を希求する音楽活動を続けている。1963年「広島市民交響楽団」として設立、1970年に「広島交響楽団」へ改称。学校での音楽鑑賞教室や社会貢献活動にも積極的に取り組み、地域に根差した楽団として「広響」の愛称で親しまれる。1991年の「国連平和コンサート」(オーストリア)での初の海外公演以降、チェコ、フランス、ロシア、韓国、そして2019年にはポーランド・ワルシャワでの「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」に招かれ、ヒロシマのメッセージを音楽で海外へも発信。

現在は年10回の定期演奏会、呉・福山・廿日市・島根での地域定期やディスカバリー・シリーズ、「音楽の花束」名曲シリーズをはじめ、県内における移動音楽教室、巡回コンサートから各種依頼公演など年間約140回を超える演奏活動を行っている。

2011年4月より公益社団法人としての認定を受け、学生インターン・シップの受け入れや、「P3HIROSHIMA」として地元プロ団体、広島東洋カープ、サンフレッチェ広島とのコラボレーションによる幅広い地域社会貢献活動を行い「音楽の芽プロジェクト」として発信している。

これまでに「広島市政功労賞」「広島文化賞」「広島ホームテレビ文化賞」「地域文化功労者賞(文部大臣表彰)」「第54回中国文化賞」「第17回県民文化奨励賞」「第5回国際交流奨励賞」「文化対話賞(ユネスコ)」「広島市民賞(2013年度)」「ENEOS音楽賞(奨励賞)」を受賞。

公式Web http://hirokyo.or.jp

 

★感染症対策チェックリストは こちら

 

関連企画
パネル展「Message of Peace from ARKAS SASEBO」

長崎県内の団体や企業が行っている平和活動を紹介するパネル展。様々な平和への取り組みをご紹介いたします。

[日時]9月24日(土)~9月27日(火)14時頃まで
[会場]アルカスSASEBO交流スクエア
[料金]無料(どなたでもご自由にご覧いただけます)
[参加団体(五十音順)]
V・ファーレン長崎&長崎ヴェルカ/NPO法人社会教育団体ベルポ会佐世保支部/公益財団法人長崎平和推進協会/佐世保インターナショナルレディースクラブ/独立行政法人国際協力機構九州センターJICAデスク長崎/長崎日本語学院/広島交響楽団

 

ご来場、ありがとうございました!
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広島交響楽団金管メンバーによるサマーナイト・コンサート

9月のオーケストラ公演に先駆けて、金管メンバーが佐世保に登場!クラシックやJ-POPなど、みなさんが知っている“あの曲”“この曲”を金管五重奏でお届けします。夏の暑さを越える熱い演奏をお楽しみください!

 

※本コンサートは観覧無料です。
※年齢制限はございません。未就学児のお子さまからお聴きいただけます。

 

[日時]2022年7月30日(土)19:00~19:40
[会場]えきマチ1丁目佐世保 パティオ広場(アクセス

雨天荒天時は佐世保市民文化ホールで開催します(開場18:30/開演19:00)。会場を変更する場合は、コンサート当日の15:00までにアルカスSASEBOのHPにてご案内いたします。なお、佐世保市民文化ホールで開催する場合の駐車場は関係者専用となりますが、身障者用駐車場のご用意がございますので、利用希望の方は事前にアルカスSASEBOまでお問い合わせください。

[出演]

トランペット

亀島克敏

トランペット

金井晶子

ホルン

渡部奈津子

トロンボーン

清澄貴之

テューバ

古本大志

 

[プログラム]
♪ G.ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲
♪ THE BOOM:島唄
♪ ラテンでジブリ ほか