アルカスの取組み

  • アルカスSASEBO ジュニアオーケストラ
  • アルカスSASEBO アウトリーチ事業 「演奏家がやってくる」

アルカスSASEBOでは2016年度より新たに「音楽アウトリーチ事業」をスタートしました。「音楽アウトリーチ事業」とは演奏家が小学校の音楽室を訪問し、子どもたちへ音楽の喜びや楽しさを伝える活動です。大勢が聞き手となる音楽鑑賞会とは違い、少人数規模の聞き手と演奏家の息遣いが感じられるより近い距離で、生の音楽の素晴らしさを伝えます。

訪問するのは、豊富な知識とノウハウを持つプロの講師から研修を受けた地元の演奏家。1年間の研修で、「聴き手とのコミュニケーション力」「観客をひきつける構成」「柔軟な対応力」を身に付け、楽器や曲目などのお話を交えながら音楽の魅力を子どもたちへ届けます。

【 第4期生演奏家を募集します!】

この事業では、アウトリーチ活動において豊富な知識と経験を持つ講師による研修を受けていただきます。聴き手とのコミュニケーションの取り方、思いが伝わる話し方、プログラムの組み立て方、本番時の柔軟な対応力など、アウトリーチ活動においてはもちろん、日頃の演奏活動にも活かすことのできる様々なノウハウを身に付けることができます。聴き手と演奏者の距離が近い小学校の音楽室での演奏活動は、聴き手の反応を直に受け取ることができ、演奏家として人前で演奏する喜び・音楽を届ける喜びをより強く感じられることも、この事業の魅力です。

アウトリーチに興味関心のある方、アウトリーチを経験して演奏家としてのステップアップを目指したい方、ご応募お待ちしています!

募集要項PDF
応募用紙PDF)(WORD
※それぞれファイルの形式をクリックするとダウンロードしていただけます。

~活動の様子をご紹介~

2023年度に活動している第3期生のアウトリーチの様子を少しだけご紹介します。申込の参考に、ぜひご覧ください!

~現在活動中の第3期生よりメッセージ~

【迎ゆかり/ピアノ】

アウトリーチ活動の1年を終えて思うことは「挑戦は糧となる」です。指導者として子供達に接している私は、教育とアウトリーチの違いの壁にあたりました。最初は演奏を通じて子供達に何か伝えたいと押し付けのようなプログラムを考えていたと思います。実際の子供たちの反応は予想外のものばかり。何も飾らない素直な反応は、私の「〜でいなきゃ!」という義務感を解放してくれました。受け取り方は違っていい、私も自宅で過ごすような素の自分で接してみようと考えが変化していきました。クラシックピアニストとして如何なものか、と思いますが…クラスによって私の演奏も影響を受けることもありました。でも、反応を受け取った証拠として音楽を通じてコミュニケーションしている感覚でした。中には、私の問いかけにうまく反応できないクラスも。

しかし、後日届いた感想文にはそれぞれ思ったことが綴られていました。言葉に表現できないとしても届いているのだと学びました。無理に引き出さなくてもいい。普段のレッスンでも意識するようになりました。最初は指導者と演奏家である自分の立場が壁になることもありましたが、アウトリーチに挑戦したことで、どちらにも活かせる学びを得られました。アウトリーチでの経験は、活動の源になっています。

 

 

【みお/ジャズピアノ】

わたしはジャズピアニストとして活動しておりますが、小学生のみなさんにジャズの生演奏をお届けしたいという気持ちからアウトリーチに応募しました。研修から実施を通して、本当に勉強になることばかりでした。研修では経験豊富な講師の先生から、多角的なアドバイスをいただくことができ、自分自身と音楽について見つめ直す大変貴重な機会となりました。アウトリーチの実施では、クラスごとに毎回雰囲気も反応も違い、一筋縄ではいかないこともありますが、それも含めて大変楽しく、良い経験をさせていただいております。また佐世保出身の私の場合、小学校を回っている中で懐かしい再会もあり、月日の流れを感じるとともに、改めて自分自身と音楽についての歩みを考えさせられる時間にもなっています。アウトリーチでは自分自身が演奏をお届けする立場ではありますが、逆に小学生のみなさんからもたくさん元気をいただき、これからもっと音楽を頑張っていこうという気持ちになります。また実施後に小学生のみなさんのアンケート文をいただけるので、率直な感想を知ることができとても励みになります。大変なこともありますが、応募して本当によかったと思っています。

~講師の紹介~

第4期生の講師を務めていただくのは、様々なホールでプロデューサーやアウトリーチコーディネータを務めてきた楠瀬寿賀子氏と、ヴァイオリン奏者としてコンサートはもちろん、アウトリーチ活動にも積極的に取り組んでいる礒 絵里子氏です!

楠瀬 寿賀子(くすのせ・すがこ) 音楽企画コーディネーター

東京芸術大学音楽学部卒業。音楽雑誌等の編集・執筆を経て、1988年津田ホール(東京)の開館準備室から2015年の閉館まで勤務(1995年よりプロデューサー)、1997年~2007年滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール・音楽担当プロデューサー、2010年~2016年(公財)せたがや文化財団音楽事業部事業部長・プロデューサーを務めた。そのほか、1999年より不定期で(一財)地域創造「公共ホール音楽活性化事業」「公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業」コーディネーターなどを務めてきた。

現在は、コンサートの企画、アウトリーチやワークショップなどの研修コーディネーター・講師などを行っている。2021年より桐朋学園芸術短期大学非常勤講師(音楽マネジメント)。

礒 絵里子(いそ・えりこ) ヴァイオリン奏者

桐朋学園大学卒業後、ブリュッセル王立音楽院首席修了。マリア・カナルス国際コンクール他入賞。オーケストラとの共演、ソロ活動に加え、室内楽(デュオ・プリマ、アンサンブルφ、椿三重奏団、デュオ・パッシオーネ)でも多彩な演奏活動を展開。

(一財)地域創造公共ホール活性化支援事業登録アーティスト、ソニー音楽財団「こどものためのクラシック」登録アーティストとしてアウトリーチ活動にも積極的に取り組んでいる。

2010年より FM ヨコハマ「礒 絵里子のSEASIDE CLASSIC」のパーソナリティを務めている。現在 12枚の CD をリリース。2020 年 2月に発売された椿三重奏団の CD は「レコード芸術」誌特選盤に選出された。洗足学園音楽大学講師。

 

 

派遣中の演奏家

登録アーティスト

迎ゆかり(ピアノ(クラシック))

登録アーティスト

みお(ピアノ(ジャズ))

活動期間終了の演奏家

登録アーティスト

TWIN'S
(大橋理渚/クラリネット、梶原捺央/クラリネット・ピアノ)

登録アーティスト

上野裕介(クラシックギター)

登録アーティスト

亀子政孝(コントラバス)

登録アーティスト

野澤彩子(ピアノ)

登録アーティスト

西川千穂(オーボエ)

登録アーティスト

増井ゆかり(ピアノ)